大学院生募集Recruitment

当研究室では、地域、病院、施設などの様々な環境で、対象者の生活に着目し、その人らしい生活を支援するための効果的な作業療法の根拠を創出することをめざした取り組みを行っています。

現在、取り組んでいる研究内容の例(共同研究を含む) 本研究室のテーマに興味を持ち、研究の成果を発信したい方を広く募集しています。
入学を希望される方、相談したい方は、下記まで遠慮なくご連絡ください。

連絡先
広島大学大学院 医系科学研究科
老年・地域作業機能制御科学
花岡秀明
E-mail: hhanaoka(at)hiroshima-u.ac.jp
※ (at) は @ に置き換えて下さい.

大学院修了生から

萬屋京典 (2020年度 大学院医歯薬保健学研究科保健学専攻博士課程後期修了)

 平成27年から老年・地域作業機能制御科学研究室に社会人大学院生として在籍し、博士課程前期を経て、平成29年に同研究室の博士課程後期へと進学しました。そして、令和3年3月に博士の学位授与となりました。
 私の研究テーマは、施設に入所している認知症高齢者の認知機能と非薬物的介入についてでした。特に、音楽と認知刺激訓練を組み合わせるといった複数の要素で構成されるマルチモーダル非薬物的介入に関して、施設に入所している認知症高齢者の認知機能に有用なのではないかと着目し、博士課程後期まで一貫して研究に取り組みました。
 教授や研究室の大学院生と数えきれないほどの議論を重ね、苦労を重ねながら研究デザインを吟味していく日々は、本当に大変でしたが、同時に大きな充実感も得られ、新鮮で楽しい日々でした(本当に,指導者と研究室の仲間に恵まれました)。心から、本研究室に入学して良かったと思います。そして、研究で得られた知見を報告するために、同じ研究室の大学院生と一緒に行った国際学会発表の達成感や国際誌へ論文を投稿して自身の研究が掲載された際の喜びは今でも鮮明に思い出されます。かけがえのない体験をさせて頂きました。
 国際学会発表での緊張,国際誌へ投稿した際の不安、論文が国際誌に採択された際の喜びは、こういった過程を通してしか味わうことができません。「世界で初めての知見を自分が発信する」ことは、まだ教科書に載っていないことに取り組んでいるということであり、それは私の人生の大きな功績となったと思います。そして、老年・地域作業機能制御科学研究室での研究についての学びや同じ大学院生仲間との研鑽・議論などを通じて多くの視点に触れることができ、自身の大きな成長に繋がりました。今後も、大学院で得たことを生かし、研究活動を続けていき、作業療法の発展に貢献していきたいと思っています。

淵上智加 (2016年度 大学院医歯薬保健学研究科保健学専攻博士課程前期修了)

 私は平成27年度から2年間、老年・地域作業機能制御科学研究室 博士課程前期に在籍していました。研究について、また老年期の作業療法についてもっと詳しく学んでみたいという思いから大学院への進学を決めました。進学時、研究テーマはまだ決まっていませんでしたが、花岡先生の研究を見学したり、お手伝いさせていただく中で回想法に興味を持つようになり、地域在住高齢者に対する回想法について研究を進めていくことにしました。
 大学院生活では、地域のコミュニティセンターで行なわれている回想法に参加したり、実際の研究の様子を見学したりと、大学院に在籍していたからこそできた貴重な経験を数多くすることができました。その中でも最も印象深いのが、デンマークの回想法センターへ研修に行ったことです。実際に地域で回想法に携わっていらっしゃる方や高齢者の方々とお話をしたり、高齢者施設を見学したりと、デンマークでの回想法や福祉について学びながら日本との違いについて考えるいい機会となりました。
 私は学部からそのまま大学院へと進学したため臨床経験がないことへの不安もありましたが、先生方や同期の方々に恵まれとても充実した大学院生活を送ることができました。大学院で研究について学び、多くの先輩方とお話をし、様々な考え方に触れることができたことは大きな財産であったと考えています。今後臨床経験を積んでいく中で、臨床と研究の両方の視点を持って作業療法に取り組んでいきたいと思います。

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